ERICは四つの手だてで「参加の文化」「持続可能な未来」に貢献していきます。
知ることを学ぶ
持続可能な社会の構築とは、公共的な課題についての学習と学んだうえでの行動の両輪が達成されてはじめて可能です。
地球規模の課題と、わたしたちの日々の暮らし:何を選択しどう行動しているかのつながりが見えにくい グローバル化した社会で、教育手法としての参加型は、関心を持つ→学ぶ・知る→行動するという好循環を生み出すために工夫されはじめたものです。
為すことを学ぶ
頭では理解していても、それを行動にうつすには、主体性とスキルが必要です。
わたしを育てる、わたしとあなたの関係性を育てる、わたしたちの社会を育てる:個性、関係性、社会性のいずれのスキルも同じように大切です。
参加型学習を通して「わたし」という自己理解、「あなた」とのコミュニケーション、「みんな」との協力は育ってゆきます。
学びあいのなかでくりかえしその力を発揮するからです。しかし、共通の課題についての理解と課題解決の行動力を育ててゆくには、意図的なトレーニングが必要です。
共に生きることを学ぶ
参加とは、コミュニティに対する信頼の表れなのではないでしょうか。 一人ひとりが、コミュニティの課題について理解し、解決に協力・貢献できるような選択をしてくれることを願いつつ、よりよくともに生きることを学ぶことを支援する。ERICの方法論は、原理原則をふまえて、自ら点検することで、一人ひとりの個人、一つひとつの組織が、主体的に取り組んでいけるようにエンパワーメントすることを目標にしています。
人間として生きることを学ぶ
人間として生きることを学ぶ 教育は、子どもたちが日々目にし、耳にし、感じとっている現実に対し、彼等が「環境統制感」や自信、行動力、主体性を獲得して、持っている能力を日々の生活の中で十分に発揮できるように「外的環境整備」を行うという側面があります。 次の世代の人たちの学びの環境をどのように整えてゆけるのか、それを進める自分自身をどのように育ててゆくかを、学びあい、ともに考えましょう。
為すことを学ぶ
共に生きることを学ぶ
人間として生きることを学ぶ
ユネスコ「21世紀教育国際委員会」報告書
Learning:The Treasure Within より
ERICは学習者中心Learner-centeredの教え方・学び方の方法論を「参加型学習」と名づけました。1989年設立時に最初に翻訳したのが『ワールド・スタディーズ』です。
累計2万部以上を頒布した古典であり、ERICの参加型学習の特徴である「概念を教える」アクティビティの基本テキストです。
その後、『対立から学ぼう』のような「参加のスキル」を習熟するためのテキスト、そして、市民参加の方法論まで学んで上での『環境教育指導者育成マニュアル』など、独自のテキスト開発にも取り組んできました。
参加型学習というHowの背景には、Why「なぜ参加型で教え、学ぶか」の理念があります。参加の力は参加することでしか身につかない。参加型学習は「参加の文化」を根付かせるための教育方法なのです。 ERICのテキスト・教材を、ぜひ、毎日の教育現場に活かしてください。
「国際理解」「環境」「人権」「地域づくり」などの分野の幅広いテーマに対応した参加型での研修を行います。教員、指導者、PTA、地域リーダー、それぞれの対象・ニーズに合わせた、共に共通の課題について考え、行動につなげていくことができる参加型研修プログラムを立案、実施することができるファシリテーターをERICから派遣いたします。
教育委員会・教育センターでの研修
国際交流協会・交流団体主催の研修
環境教育・省エネルギー研修
社会教育指導者育成研修など
2-3時間の体験研修
6時間のファシリテーター養成研修
12時間のプログラム開発・実践研修
特に、参加型学習を実践することができる指導者育成研修にも力を入れています。指導者育成研修は6時間(1日)12時間(2日)、三日間などのプログラムがあります。
ERICの研修実績
2013年度実績
2012年度実績
2011年度実績
2010年度実績
2008年度実績
2003-2007年度実績
1994年から2005年度テーマ一覧
ERICの参加型研修で期待できる効果とは? 即、活用!
研修テーマについて参加者が持っている経験や知識、抱えている課題を引き出しながら分析や話し合いが進められ、その上で解決策や次への行動を計画することで、参加者が現場に戻りすぐに活用・応用することができる。
本質の理解
研修テーマについて頭での理解だけでなく、参加者自身の感情や普段の態度・行動をふりかえること、多角的に考えることで、テーマの本質をつかみ、理解することができる。
参加の文化
参加者がそれぞれの現場で、参加型手法を活用した研修や会議を立案・実施することができる。
ESDファシリテーターズ・カレッジ
ERICは、1999年度から、教育的参加型学習指導者養成を目指したファシリテーターズ・カレッジを開催しています。大学でもない、大学院でもない、「学び続ける」ための教育技術と実践力を持った人材育成の場としてのカレッジです。基礎編と実践編の二年間コースを、教員養成の大学院レベルのカリキュラムとして提案・実践しています。
ファシリテーター基礎コース(6時間以上)を終了した方にはファシリテーター認定証発行いたします。 ファシリテーター基礎コースおよび養成コースを終了された方(100アクティビティ、20プログラム程度の体験に準ず)は、国際理解教育の指導者資格を認定し、ERICファシリテーターとして登録が可能です。 ERICからの講師派遣としてご紹介可能です。
これまでの研修
・2016年6月25日26日テーマ「国際理解」終了。記録PDFです。
・2016年7月30日31日テーマ「PLT・環境」終了。記録PDFです。
・2016年9月24日25日テーマ「わたしから始まる人権」終了。記録PDFです。
・2016年10月29日30日スキル「関係性・対立から学ぼう」終了。記録PDFです。
・2016年11月26日27日スキル「市民性・未来を学ぼう」終了。記録PDFです。
・2015年9月26-27日テーマ「人権」終了 記録はこちらから
・2015年10月24-25日スキル「対立」終了 記録はこちらから
・2015年11月28-29日スキル「市民性」終了 記録はこちらから
・2016年3月26-27日「TEST教育力向上講座」終了 記録はこちらから
1. テーマ「国際理解」 平成25年2013年6月29日30日 終了 記録はこちらから
2. テーマ「環境」 平成25年2013年7月27日28日 終了 記録はこちらから
4. スキル「対立」 平成25年2013年10月26日27日 終了 記録はこちらから
5. スキル「市民性」 平成26年2014年2月22日23日 終了 記録はこちらから
6. スキル「TEST14 Teachers' Effective Skill Training 教育力向上講座 平成26年2014年3月21日22日金土 終了 記録はこちらから
実施した研修
年度末に開催しているTEST (Teachers’ Effective Skills Training)教育力向上講座は、2000年以来、20回を数えました。
報告・記録はこちらから
2020年度ERIC主催研修
ESDファシリテーターズ・カレッジ日程
3つのテーマから課題に気づき
国際理解 2020年 6月 27-28日
環境 2020年 7月 25-26日
人権 2020年 9月 26-27日
3つのキー・コンピテンシーで問題解決に迫る
わたし 2020年 10月 24-25日
あなた 2020年 11月 28-29日
みんな 2021年 1月 30-31日
TEST教育力向上講座は2021年3月末開催予定です。
資料室
カリキュラム開発
ERICは長らく資料室を維持してまいりました。2019年に千石に引っ越すにあたって、ほとんどの資料を譲渡、売却、廃棄いたしました。
・アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスなどから集めた英文資料約1000点(開発、異文化理解、環境、人権、平和、未来などのジャンル)
・日本語文献約2500点
・参加型教材関連の図書
・ERICが開発した教材(テキスト)
・国内外団体の出版物・ニュースレター多数
処分前のリストはこちらから。
日本語文献のリストはこちらからご覧になれます(2017年9月1日現在)
英語文献のリストはこちらからご覧になれます(2017年9月1日現在)
現在は、ERICの出版物を中心に、「#日めくりカレンダー」などによる情報発信を継続しています。
持続可能な社会とは、常に挑戦があり、常に新たな課題解決に向かい合う社会であり、Learning Societyだと言えるでしょう。すばやく、共に、学びあう、学びの共同体こそが、持続可能性の鍵ではないでしょうか? そのため、参加型での教え方・学び方を実践するファシリテーターは、自らも学び続ける指導者でもあります。ERICは「研修」「テキスト」「実践」という総合的なアプローチで人材育成を目指します。
同時に、持続可能な社会、参加の文化の実現に向けた社会的提言にも取り組みます。
PLT日本事務局の活動
ERICは1992年から、米国の環境教育プログラム『 PLT Project Learning Tree 木と学ぼう』日本事務局として、日本国内でPLTのファシリテーター養成研修を開催してきています。 各地のPLTファシリテーター講習会の日程については、次のブログを参照してください。
ERICメールマガジン
メールマガジンの申し込みはこちらから2006年1月から、紙媒体でのERICニュースの発行に変えて、メールマガジンの発行を開始しました。概ね、以下のような柱立てで、毎週一本ずつ、発行してきています。
・Tree ニュース 環境教育についての情報発信
・with ERIC 各地のファシリテーターの方のご協力によって情報発信
・by ERIC 主にERICのテキストについての解説をスタッフが分担して発信。
・from ERIC ファシリテーター派遣による研修プログラムの内容など。
・at ERIC ERIC主催研修を中心に、プログラムやファシリテーター育成の課題などを発信。現在は「PLT事務局ニュース」を加えた5本に再編成。1300人以上の読者に広がりました。
blogのご紹介
年間50本ほど発行し、現在700号! 2025年には1000号を達成する予定!
「ESD ファシリテーター学び舎 for BQOE」byERIC
https://ericweblog.exblog.jp/
ERIC理事代表 角田尚子による「BQOE Better Quality Of Educationよりよい質の教育を考えるためのブログ」です。 週5プロジェクトとして、一週間に五冊の書評を紹介する試みから始まった書籍紹介その他 柔硬おりまぜた内容で、ERIC活動情報も満載。2020年5月からは「1日一アクティビティ」を紹介する「#日めくりカレンダー」を開始。
*「週5プロジェクト」:1週間に書籍を5冊ずつ読破紹介する企てで、2003年に始まり、すでに3000冊を超えました。「多くを知る」ことは、私たちの視野をきっと広げてくれるで しょう。
PLT2006年版翻訳プロジェクト Adopt an Activity
https://ericplt.exblog.jp/
PLT日本事務局と各地でPLTを推進するリーダー、環境教育関係者、学校関係者、専門家、 環境関連施設の関係者などにより、『Project Learning Tree(木と学ぼう)pre k-8 Activity Guide 』2006年版の翻訳を進め、そのプロセスを共有するためのブログです。ブログ自体は2010年作成。
PLT 幼児期からの環境体験
https://pltec.exblog.jp/
2010年、PLT Early Childhood の翻訳プロジェクトとその後の実践報告、研修案内などを紹介しています。
リスクコミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす
https://focusrisk.exblog.jp/
東北地方太平洋地震、東京電力福島第一原子力発電所事故の後、ERICではリスクコミュニケーションの教材開発や人材養成をテーマとした活動を開始しました。PLT『Focus on Risk』の翻訳、聞き取り調査、学習会、教材開発ガイドライン検討など紹介しています。2012年作成。
ERIC主任研究員の佐藤宏幸 が「学び合い、参加型、ワークショップ、ファシリテーション、国際協力」をキー・ワードに、多彩な内容を公開しています。2018年まで。
ERIC NEWS LETTER & ERIC通信 バックナンバー
https://ericletter.exblog.jp/
ERICが設立時1990年から2005年にかけて発行したニュースレターのバックナンバーが閲覧できるブログです。2018年作成。
海外テキストの翻訳・出版、紹介していた草創期からERICオリジナルのテキスト開発への移行。その後のESDファシリテーターカレッジの開催、未来に向けてのメッセージの発信など、現在の活動に至る経緯まで俯瞰できます。
グローバル・セミナーをふりかえる~今と未来の教育のために
https://globalseminar.exblog.jp/
ERICが1990年から2005年に開催した全14回のグローバル・セミナーを紹介するブログです。ERIC NEWS 538号(2017年4月23日発行)から鬼木たまみさんが書いた連載15回の記事と、グローバル・セミナーに関する記事や、当日プログラム、配布資料などがまとめられています。 2018年作成。
ERIC用語集
https://esderic.exblog.jp/
ワールド・スタディーズや、ワークショップ、カリキュラムなど、現在55の国際理解教育関係の用語について、解説が載せられています。検索は画面の下の方にあります。2009年作成。
「Pathway to Peace」の翻訳は、出版には至らなかったが、フィリピンの大学による「学校全体アプローチ」を代表する事例として、重要な内容を含んでいます。21章。2012年翻訳。
アクティブな教育を実現する対話と共考-ESD的教育力向上を目指して
毎年開催しているTEST12 in大阪で提案されたプロジェクト。先進的実践者ら20名に対するインタビューを収録。2012年のプロジェクト。
しぜん あそ・まな・くらぶ